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電気関係用語集
商用電源関連
引き込み線 電柱のトランスから家屋までの電線のことです。
電力会社が、配線し、電力量計からのケーブルに接続します。
普通は、単相3線式ですが、単相2線式もあります。
大電力を必要とする場合は、3相200Vを追加することもあります。
電力量計 使用している電気の量を測っているメーターです。
このメーターの数値を元に、電気代が計算されます。
これの出力は、分電盤の入力に接続されます。
分電盤 漏電ブレーカー メインブレーカー 多数の子ブレーカーで構成されます。
漏電ブレーカーが無いものも有ります。
出力は、普通は2線式ですが、アースを追加し3線式にすることもあります。
単相3線式で引き込みした場合は、単相200Vでも出力することが出来、
この場合は必ずアース線が付きます。
トリップ 漏電や過電流により、ブレーカーが落ちることです。
メインブレーカと子ブレーカーは、ただ上げるだけで復旧しますが、
漏電ブレーカーは、トリップしても途中で止まっていますので、
一旦最後まで下げてから上げる必要があります。
子ブレーカー これの出力が、照明器具やコンセントに接続されます。
100Vの場合、片線(白)はアースされていますが、
200Vの場合は、2線とも電圧がかかっていますので、
別途アース線を引く必要があります。
子ブレーカーの出力容量は20Aです。
白熱電球 口金の大きさが、E17とE26の2種類あります。
100Vタイプと110Vタイプがあり、柱上トランスが近いため電圧が
高く、電球がよく切れてしまう時は、110Vタイプを使用します。
効率が悪いため、ベース照明の坐は蛍光灯に取って変わられましたが、
調光を行うことが出来、値段も安いため、今でもよく使われています。
しかし、LED電球の出現により、生産が中止されつつあります。
蛍光灯 白熱電球より効率が良いため、最も良く使用されています。
点灯方式に3種類あり、スタータ式とラビッド式とインバーター式です。
これにより、器具も3種類に分けられ、スタータ式は点灯管が必要です。
なお、蛍光灯は放電管であるため、基本的に調光が出来ません。
調光できる蛍光灯も有りますが、調光信号用の電線が必要であり、
全く別物と考えるべきものです。
点灯管 スタータ式の蛍光灯を点灯させるための器具であり、
通常グロー管と呼ばれています。
30W以下用のE型(ネジ)と32W以上用のP型(ピン)があります。
LED電球 発光ダイオードを利用した電球であり、極めて高効率長寿命です。
値段が高いのがネックですが、蛍光灯に取って変わりつつあります。
小型軽量なので細工がし易い上、調光も出来ない訳では無いので、
舞台照明等演出照明関係で、先んじて使われ始めています。
片切りスイッチ 2線の内の1線だけを切るスイッチです。
100V回路の1線はアースされているので、
電圧側にスイッチを入れます。
両切りスイッチ 2線共に切るスイッチです。
200V回路は、2線共に電圧がかかっていますので、
2線共に切るために使われます。
リモコンスイッチ 100V電源を直接ON/OFFするのでは無く、
リモコンブレーカをリモコンします。
アナログのものとデジタルのものがあります。
3路スイッチ 入力1端子出力2端子(入出力が逆とも言える)を持つ切り替え
スイッチであり、2個組み合わせることにより、
2箇所からON/OFFできます。
4路スイッチ 入力2端子出力2端子を持つ切り替えスイッチであり、
2個の3路スイッチの中間に、本スイッチを入れることにより
3箇所以上からON/OFFすることが出来ます。
遅れスイッチ スイッチをOFFにしても、しばらくは給電しているスイッチです。
トイレファンや玄関灯に使用されます。
センサースイッチ 人体熱を感知し、自動的にON/OFFするスイッチです。
トイレや防犯カメラに使用されます。
EEスイッチ 明るさを検出し、暗くなると自動的にONにするスイッチです。
門灯等に使用されます。
ホタルスイッチ OFFの時は、自体が光るスイッチです。
スイッチの位置を知らせることができます。
コンセント 天井 壁 床 に設けられる、電気の供給口です。
2線式の場合、白色の線はアース側であり、(黒は電圧側)
壁に向かって左側に接続されます。
1口当り15A(1500W)まで供給できますが、
ひとつの部屋の複数のコンセントは、共通に接続されますので、
15Aは取れない場合がほとんどです。
屋内用 屋外用 アース無し アース付き等、多くの種類があります。
20A用 200V用 3相200V用と言った、
一般家庭ではあまり使われないものもあります。
安全関連
ステープル止め ステープルとは、コの字型の釘のことです。
ステープルで止めて良いのは、2重被覆のFケーブルだけです。
1重被覆の平衡ビニールコードをステープル止めしているのを
見る事が有りますが、これは法律違反です。
アース ボイラー 洗濯機 冷蔵庫のように、水気のあるもの
電子レンジ のように、筐体に電気が流れる可能性のあるもの
これらには、アース線やアース端子が付いています。
アースは感電防止のため必要なものですので、必ず接続します。
なお、アンプ等のアースは、本来はノイズ防止のためのものですが、
安全上も効果があります。
中性線欠損 中性線とは単相3線式のアース側の線のことです。
もし電源側でこの線が外れると、100Vの機器に200V近い電圧が
かかり、機器が壊れるだけでなく、火災発生の危険もあります。
当然、この線にはヒューズを付けてはいけません。
ただしこれは、一般家庭で注意すればどうなるというものではなく、
電気保安協会の定期点検におまかせするしかありません。
漏電 漏電も漏電ブレーカーがトリップして気が付くものであり、
日常では、どのくらい漏電しているか判り様がありません。
これも、電気保安協会の定期点検におまかせするしかありません。
タコ足配線 1個のコンセントに、三角タップや延長コードを接続して口数を増やし、
多数の電気器具を接続することです。
一般的には、容量オーバーになりやすいため危険とされていますが、
きちんと計算し、ブレーカーの容量を超えないようにしているので
あれば、なんら危険ではありません。
問題になるのは、炊飯器 トースター ポット アイロン 掃除機等の、
過般型の大容量の器具をうっかりつないでしまうことです。
大容量の器具を接続するときは、容量オーバーに気を付けましょう。
トラッキング現象 コンセントに埃がたまり、それが湿気を帯びて電気が通り、
2線間で火花放電が起こる状態のことです。
この火花により周りの材質が炭化して絶縁が悪くなり、
最悪の場合は火災につながります
コンセントは、たまには掃除しましょう。
接触不良 断線でも短絡でも、症状がはっきりしていれば事故にはつながりません。
しかし、中途半端な症状は大変危険です。
接触が悪い場合、そこが発熱し火災につながります。
さらに進行し付いたり離れたりするようになると、
火花が発生し周りの材質を炭化させ火災につながります。
電源コードのネジも、たまには点検しましょう。
電線結束 コードが長かったり、他のコードと一緒になりゴチャゴチャすると、
縛ってしまいたくなりますが、これはしてはいけません。
電線は多少なりとも発熱しますので、火災の原因に成り得ます。
同じ理由で、電工ドラムは完全に伸ばした状態で使います。
昔、真冬の工事現場で、あまりの寒さに電気ストーブを付けて作業し、
ドラムを溶かした人を見たことがあります。
低温やけど 熱いと感じない程の温度でも、長い時間触れているとやけどをします。
44度でも、6時間でやけどになります。
しかも、体の中までやけどしてしまいますので重症になります。
コタツ 毛布 カーペット等、危険に思えないものが危険です。
感電 塗れた手で電気器具を操作すると感電し易い。
子供がコンセントにいたずらして感電することもあります。
技術関連
交流(AC) 方向と電圧が常に変化している電気であり、
図に表すとサインカーブになります。
電圧を上げることも下げることも、トランスで簡単に出来るので、
商用電源に使われます。
家庭の商用電源は、実効値100Vの交流です。
直流(DC) 方向と電圧が一定な電気です。
1.5Vの乾電池 12Vの車用バッテリーが代表的なものです。
テレビもパソコンも、供給されたAC100Vを、
内部で直流に変換して動いています。
電圧V 電気の圧力。電気を流す力。水道の水圧に相当します。
交流の場合は、電圧が常に変化していますので、実効値で表します。
なお、最大値は実効値のルート2(1.414)倍です。
単位はボルト(V)。
電流I 電圧により流れている電気の量。水道の水量に相当します。
交流の場合は、電流が変化していますので、実効値で表します。
単位はアンペア(A)。
抵抗R 電気を流すまいとする力。水道のパイプや蛇口の細さに相当する。
単位はオーム(Ω)。
オームの法則 電圧と電流と抵抗の関係を表した式。
電圧V(V)=抵抗R(Ω)×電流I(A)
電流I(A)=電圧V(V)/抵抗R(Ω)
電力W 電気エネルギーの量。消防のホースから出る水の勢いに相当します。
電圧と電流の積で表されます。
電力W(W)=電圧V(V)×電流I(A)
周波数 交流における1秒間の繰り返し回数のことです。
単位はヘルツ(Hz)です。昔はサイクルと言っていたものです。
関東では50Hz、関西では60Hzです。
中には、50Hz専用60Hz専用の電気器具もありますので、
引越しの際には注意が必要です。
一次電池 使い捨ての乾電池です。
マンガン乾電池 最も一般的な乾電池です。
電流は小さい。
アルカリ乾電池 マンガンの約2倍の容量があります。
電流は大きい。
リチウム電池 寒さに強く、長期保存も可能です。
大電圧大電流。
ボタン電池 アルカリボタン電池 安い
酸化銀電池 大容量 精密機器向け
空気亜鉛電池 補聴器向け
二次電池 充電できる電池です。
鉛バッテリー 大電流。車に使用されています。
放電し過ぎると、充電できなくなります。
ニッケルカドミウム電池 使い切ってから充電します。
こまめに充電すると、充電量が少なく
なってしまいます。(メモリー効果)
ニッケル水素電池 ニッカドの2倍の容量があります。
こまめな充電も可能です。
リチウムイオン電池 高性能であり、パソコン 飛行機
自動車に使われます。
制御が難しく、パソコンや飛行機の、
発熱発火問題を起こしています。
太陽電池 電池では無く、発電機です。
屋根に載せている家も見られるようになってきました。
燃料電池 水素と酸素の反応で発電する発電機です。
自動車のエネルギーとして、開発がすすめられています。