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映像信号の種類
映像信号とは、カメラ/BD/パソコン等から送信される信号のことです。
次のようにものがあります。
アナログ専用 |
デジタル専用 |
アナログデジタル兼用 |
RGB コンポーネント D セパレート コンポジット DVI−A |
DVI−D HDMI SD−SDI HD−SDI MPEG−4 H.264 |
DVI−I |
RGB―――R/G/B/HD/VD
光の3元色である赤/緑/青の各色信号、および水平/垂直の各同期信号を、
それぞれ専用の同軸ケーブルで送ります。
コネクタはBNCを5個または高密度D−SUB15ピンです。
アナログでは最も高精細度です。
パソコンではVGAと呼ばれます。
アナログであり、ダビングの制御つまり著作権の保護が難しいため、
デジタルのHDMIに変わりつつあります。
これは、全てのアナログ信号に共通しています。
コンポーネント―――Y/Pb/Pr または Y/Cb/Cr
色差信号とも呼ばれ、3本の同軸ケーブルで送れるようにしたものです。
Y=輝度信号 Pb/Cb=B−Y Pr/Cr=R−Y
コネクタは、BNC3個またはピン3個です。
Y/Cb/Crは標準画質に使用されます。
Y/Pb/Prはハイビジョンに使用されます。
D―――D1〜D5
コンポーネントの3本のケーブルを、1つのコネクタにまとめたものです。
コネクタの形がDに似ていますのでD端子と呼んでいますが、アナログ信号です。
D1からD5の5種類の規格がありますが、コネクタは同じです。
識別信号(ノーマル/ワイド等)信号も送れるようになっています。
D端子の種類
走査線の 数と 走査方法 |
525i 480i 通常テレビ |
525p 480p
|
1125i 1080i フルハイビジョン |
750p 720p ハイビジョン |
1125p 1080p
|
D1端子 |
○ |
× |
× |
× |
× |
D2端子 |
○ |
○ |
× |
× |
× |
D3端子 |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
D4端子 |
○ |
○ |
○ |
○ |
× |
D5端子 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
相応する 他の規格 |
コンポジット セパレート |
|
コンポーネント D端子 HDMI RGB |
コンポーネント D端子 HDMI RGB |
|
上段の数値は走査線の実数ですが、画面に表示されるのは下段の数だけです。
iは飛び越し走査を表し、pは順次走査を表します。
1125iはフルハイビジョンの規格であり、これで放送されます。
750pもハイビジョンですが、フルハイビジョンの走査線を1/3削ったものです。
識別信号は3種類あります。
|
0V |
2.2V |
5V |
走査線数 |
525本 |
750本 |
1125本 |
走査方式 |
飛越走査 |
未定義 |
順次走査 |
アスペクト比 |
4:3 |
4:3レターボックス |
16:9 |
これらの識別信号は、放送局から放送電波にのせられて送られてきますが、
放送しているのはNHKくらいと聞いています。
テレビ チューナ DVD 等の受信側機器は、これらの信号を元にして、
レターボックス ピラーボックス 額縁 等の画面になるのを防ぎ、
正常な画面で映します。
セパレート―――YC分離/S
S−VHSの規格であり、輝度信号(Y)と映像信号(C)の2つに分け、
それぞれを同軸ケーブルで送る方式です。
YC分離信号ともS信号とも呼ばれます。
コンポジット信号を改良するために生み出されたものであり、
帯域幅も少し広げています。
コネクタはミニDIN4ピンですが、BNC2個を使う場合もあります。
コンポジット信号と併用されることがほとんどです。
この規格は3種類あり、次のようになっています。
S YC分離しただけ
S1 スクイーズ信号を付加したもの
S2 レターボックス信号を付加したもの
スクイーズ信号
ワイド映像信号を、左右を縮めて4:3にしていることを示すための信号。
ノーマルテレビでは、縦長(細く)に映すか、両側を削除して映す。
ワイドテレビでは、左右に伸ばして正常な画面にする。
レターボックス信号
ワイド映像信号を、上下に黒枠を付けて4:3にしていることを示すための信号。
ノーマルテレビでは、上下に黒枠が映る。
ワイドテレビでは、ズームして正常な画面にする。
コンポジット―――V
複合映像信号 NTSC信号 ビデオ信号 V信号 とも呼ばれ、
全ての信号を同軸ケーブル1本で送ります。
コネクタは、黄色のピンコネクタ(RCAともいう)ですが、
業務用機器では、BNCも使われます
ビデオデッキ DVD 監視カメラ 等に多く使われますが、
精細度は一番悪いものです。
DVI−A
パソコンから出力される、アナログ映像信号です。
信号はRGBですが、コネクタがDVI−Aです。
DVI−D
パソコンから出力される、デジタル映像信号です。
コネクタはDVI−Dです。
UXGA(1600*1200)まで送ることが出来るシングルリンクと、
それを超える時に使用するデュアルリンクがある。
DVI−I
アナログ信号とデジタル信号の両方を出力するコネクタの規格です。
RGBのディスプレイも、DVI−Dのディスプレイでも、接続できます。
HDMI
デジタル信号であり、音声信号も制御信号も送ります。
著作権保護が可能ですので、これに変わりつつあります。
アメリカでは、HDMI非対応に機器は販売禁止になっているようです。
DVI−Dに、音声電送機能や著作権保護機能等を追加したものです。
コネクタは3種類あります。
タイプA 標準 19ピン 1125Pまで
タイプB 将来 29ピン 1125Pを超える
タイプC 小型 19ピン 1125Pまで
SD−SDI
放送局用の標準画質のデジタル信号です。
標準画質ですので、現在は使われていないと思います。
HD−SDI
放送局用のフルハイビジョン規格のデジタル信号です。
この信号を圧縮したり、スクランブルをかけたりして、放送用の信号が作られます。
ブライダル業界等、フルハイビジョンを必要とする業界用に、
HDMIで出力するカメラも作られています。
MPEG−4
動画をネット上で通信するための、最新の圧縮規格のひとつです。
フルハイビジョンからスマホの小画面まで、何にでも対応しています。
H.264
規格を作った組織は異なるが、MPEG-4 Part10として規格化されており、
MPEG-4 AVCとは同じものである。
デジタル出力の主な解像度
|
水平 |
垂直 |
色 |
アスペクト比 |
|
VGA |
640 |
480 |
16色 |
4:3 |
|
SVGA |
800 |
600 |
|
4:3 |
|
XGA |
1024 |
768 |
|
4:3 |
|
SXGA |
1280 |
1024 |
|
5:4 |
|
UXGA |
1600 |
1200 |
|
4:3 |
|
QXGA |
2048 |
1536 |
|
4:3 |
|
QUXGA |
3200 |
2400 |
|
4:3 |
|
|
|
|
|
|
|
WVGA |
800 |
480 |
|
15:9 |
|
WSVGA |
1024 |
600 |
|
約15:9 |
|
WXGA |
1280 |
768 |
|
15:9 |
|
WSXGA |
1280 |
800 |
|
16:10 |
|
WUXGA |
1920 |
1200 |
|
16:10 |
|
WQXGA |
2560 |
1600 |
|
16:10 |
|
WQUXGA |
3840 |
2400 |
|
16:10 |
|
|
|
|
|
|
|
HDTV 720 |
1280 |
720p |
|
16:9 |
|
フルワイドXGA |
1366 |
768i |
|
16:9 |
|
フルHDTV |
1920 |
1080i |
|
16:9 |
|