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同期信号の種類
ビデオ収録 ビデオ編集 監視カメラ 等のように、多数の映像機器を扱う場合には、
全ての映像の時間軸を合わせる必要があります。
そのために使われるのが同期信号であり、次のようなものがあります。
ただし、最近はデジタル化が進んでおり、フレームメモリ(画像メモリ)を内蔵する
機器も多くなったため、同期をとる必要が無くなりつつあります。
水平同期信号(HD) 走査線の始まりを合わせるためのもの
周波数 15,75kHz
パルス幅 4.7μs
パルス電圧 −0.286V
垂直同期信号(VD) フレームの始まりを合わせるためのパルス列
NO.4〜NO.6走査線に加えられる
周波数 60Hz
パルス幅 27μS
パルス電圧 −0.286V
色同期信号(カラーバースト) 色搬送波の位相を合わせるためのもの
水平同期信号の直後に挿入される
3.58MHzのサイン波9サイクル
複合同期信号(コンポジットシンク)(SYNC) HD+VD
ブラックバースト(BBS) HD+VD+カラーバースト
同期を合わせる方法
VDのみを使う方法
電源重畳カメラの電源部は、VD信号も重畳できるものがあります。
よって、同期はひとりでに合ってしまいます。
なお、この場合HD信号はカメラ内部で作られます。
映像信号を利用する方法
映像信号にはHDもVDも含まれています。
よって、同期信号の代わりに、映像信号を利用することも考えられます。
つまり、NO.1カメラの映像信号を、他のカメラに分配してやれば、
全てのカメラの同期を合わせることができます。
この方法は、「ゲンロック同期」と呼ばれます。
HDとVD両方を使う方法
同期信号発生器によりHDとVDを発生させ、それを必要な機器に分配します。
色合わせの重要なスタジオや放送局では、カラーバーストも使います。
同期を取らずに、同期を合わせる方法
ICに画像を記憶させることが、ごく普通にできるようになりました。
このような装置または機能は、フレームメモリーと呼ばれます。
そこで、一旦フレームメモリーに記憶させ、
タイミングを合わせて呼び出すようにすれば、
同期を合わせる必要は無い、ということになります。
最近では、フレームメモリーを内蔵している機器が多くなっています。
同期を取らない方法
監視カメラを、スイッチャーを経由し、モニターに繋げた場合、
カメラを切り替えますと、一瞬画像が乱れますが、ちゃんと写ります。
この、一瞬の乱れを許せる場合は、同期をとる必要はありません。