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パソコンで音編集
パソコンで音を扱うとなれば、まずどういう形式があるか知らなければなりません。
Windowsパソコンで扱う音ファイルの形式は、主に次の3つです。
WAV CD−DAの規格そのものです。
圧縮していませんので、ファイルサイズは膨大になります。
著作権保護機能は付いていません。
44.1kHz 16bit リアルPCM。
WMA 動画圧縮形式WMVと共に使用される、音声圧縮形式がこれです。
著作権保護機能がついていますので、音楽配信事業にも使用されています。128kbps 約1/10 CD音質
96kbps 約1/12 CD音質
64kbps 約1/20 準CD音質
MP3 動画圧縮形式MPEG−2の音声がこれです。
著作権保護機能が付いていませんので、問題になっています。
128kbps 約1/11 CD並音質
96kbps 約1/14 準CD音質
64kbps 約1/21 FMラジオ音質
パソコンで音楽を扱うためには、
まず、パソコンで音楽を取り込み(リッピングとも吸い込むともいいます)、
それを、上記のどれかでハードディスクに録音(保存)しなければなりません。
しかも、ダビングでしたら、WMAやMP3での保存でもかまいませんが、
編集するとなると、圧縮していないWAVE形式で保存しなければなりません。
ですが、圧縮しないで保存すると、高音質のダビングができてしまいますし、
圧縮しないWAVは著作権保護ができません。
そのため、WMPでは、WAV形式での保存はできないようになっていましたが、
バージョン11以降、可能になりました。
ただし、市販の音楽CDは、コピーガードが掛かっています(CCCD Copy Control CD)
ので、コピー不可能と思います。
なお、コピーガードを破るリッピングソフトもあるようですが、法律違反です。
Windows標準のWMP(Windows Media Player12)と、音編集ソフトとしては超有名な
Audacityの機能を、表にまとめてみました。
この2つがあれば、大概のことはできます。
取り込み
|
WMP12 |
Audacity |
マイク入力から録音 |
× |
WAV |
ライン入力から録音 |
× |
WAV 注1 |
内蔵ミキサーから録音 |
× |
WAV 注2 |
CDから録音 |
WAV |
× |
WAVファイルを読込 |
WAV |
WAV |
WMAファイルを読込 |
WMA |
× |
mp3ファイルを読込 |
mp3 |
WAV 注3 |
注1 ライン入力の無いパソコンがほとんどです。
その場合は、USBで入力するという方法もあります。
注2 パソコンのスピーカから出る音は、内蔵のステレオミキサーを経由しています。
従って、ストリーミングはミキサー出力を録音することで、取り込むことができます。
ただし、録音するためには、パソコンにステレオミックス機能が必要ですが、
これが省略されたパソコンが多くなっているようです。
そこで、裏ワザですが、接続コードを使って、パソコンのライン出力を、
ライン入力に戻してやるという方法があります。
結局、ウエブ上の音は、ストリーミングを録音するのでは無く、
ダウンロードしてから使うということになると思います。
注3 別途エンコーダーが必要。
編集
|
WMP12 |
Audacity |
WAVファイルを編集 |
× |
〇 |
保存
|
WMP12 |
Audacity |
WAVでファイル保存 |
〇 |
〇 |
WMAでファイル保存 |
〇 |
× |
MP3でファイル保存 |
〇 |
〇 |
CDに焼く |
〇 |
× |
注1 Audacityにはaup形式での保存もあります。
この形式は、非破壊編集ができます。