HOH−Editor入門
本ページは、
HOH−Editor のダウンロードページにアップされている説明書を参考に、
作者である田口様の了解を得て、入門用に作成したものです。
建具姿図を作成できる HO_TOOLS も有ります。
HOH Editor Ver1.4 LastUpdate 2003/09/11
開発環境: WindowsXP HomeEdition Delphi6
動作確認: WindowsXP , Windows98
プログラムは LZH 形式で圧縮されています。
解凍して出来たファイルを任意のフォルダに保存してください。
アンインストールするには、本体と「stng.ini」を削除してください。
●HOH Editor について
本ソフトは HO_CAD用線変形マクロを作成するための専用エディタです。
マクロ入力の簡略化を目的に作成されたソフトですが、
マクロについての知識もある程度は必要です。
よって、「線変形マクロ入門」も、合わせてご覧下さい。
●HOH Editor の特徴
予約語の自動入力
マクロ宣言(hoh)は、最初から書き込まれています。
マクロの予約語(begin"……", end)は、
マクロ作成時、自動的に入力されます。
関数入力の簡略化
関数をプルダウンメニューから選択し、
引数をテキストボックスに書き込むだけです。
確定済みの関数を、読み込むこともできます。
引数の説明表示
引数入力の際、どの値を書き込むかのヒントが表示されます。
(引数には、図形の座標も含まれます。
あらかじめ、HO−CADに図形を描き、
図形原点に対するX座標とY座標を測定しておく必要があります)
マニュアルの表示、
画面右側にはマニュアルが常に表示されており、
関数を選択するとその関数の説明文が、自動的に表示されます。
既存マクロの参照
既存のマクロファイルを、マニュアル画面に表示することができます。
また、表示したマクロの必要部分を、貼り付けすることができます。
●マクロファイルについて
HOHマクロファイルは、テキストファイルです。
メモ帳でも編集することができます。
ひとつのマクロファイルの中には、
最大15個のマクロを書き込むことができます。
(16番以降のマクロは無視されますので、注意して下さい)
マクロが15個を超える場合は、
別の名前のファイルを作り、その中に作成します。
ファイルは、いくつでも作ることができます。
ファイルへのパスは、初期設定で指定しますので、
フォルダはどこにでも作ることができます。
●操作方法
【初期設定】
「設定」 > 「初期設定」 画面で、
マクロファイルを保存しておくフォルダを指定します。
これは、初回の起動時だけ行います。
【ファイルの新規作成】または【ファイルを開く】の実行
Editorを立ち上げただけの、マクロファイルが開かれていない状態では、
マクロを作れないようになっています。
(作ることは出来ますが、保存が出来ません)
よって、マクロを作成する前に、
【ファイルの新規作成】 または 【ファイルを開く】 を実行し、ファイルを開きます。
【ファイルの新規作成】
「ファイル」 > 「新規作成」 > 「はい」 をクリックします。
「名前を付けて保存」ダイアログが表示されますので、
任意の名前を付けて保存します。
【ファイルを開く】
「ファイル」 > 「開く」 をクリックします。
「ファイルを開く」 ダイアログが表示されますので、
開きたいファイルを選択します。
【マクロの作成】
「マクロ」 > 「新しいマクロを作成する」 をクリックします。
「新規マクロ登録」 ダイアログが表示されますので、
マクロ名を記入し 「OK」 します。
プルダウンメニュ−から 「scale」 を選択し、[引数] を入力します。
プルダウンメニュ−から 「select」 を選択し、[引数] を入力します。
プルダウンメニュ−から 「関数」 を選択し、[引数] を入力します。
関数は、必要な関数を、必要な回数入力します。
個々の関数入力において、引数を入力し終わったら、
「記入」 ボタンをクリックするか 「Enter」 キーを押して確定します。
「カーソル位置に挿入」 にチェックが入っていなければ、
次の行に書き込まれます。
【関数の入力方法】
確定済みの関数の行をクリックすると、
その行の関数が編集部に読み込まれます。
これは、上下方向キーでカーソルを移動した場合も同じです。
確定済みの関数行を修正する時は、行をクリックしてその値を読み込み、
修正した後、「書き換え」 ボタンをクリックします。
行と行の間に関数を追加する時は、
まず、挿入する位置を空白行としてから、関数を作成します。
その後、空白行にカーソルを置き、「カーソル位置に挿入」 にチェックを入れ、
「記入」 ボタンをクリックします。
最後に、空白行を削除します。
空白行にする理由は、挿入位置を指定しようとして、マクロ行をクリックすると
その行の値が読み込まれてしまうためです。
【切り取り、コピー、貼り付け】
ショートカットで操作します。
ショートカットキーは他のアプリケーションと同様です。
切り取り → Ctrl + X
コピー → Ctrl + C
貼り付け → Ctrl + V
範囲選択した後の、右クリックによるポップアップメニューでも行えます。
なお、ドラッグアンドドロップは使えません。
【ファイルの上書き保存】
「ファイル」 > 「保存」をクリックします。
【ファイルの新規保存】
「ファイル」 > 「名前を付けて保存」 をクリックします。
「名前を付けて保存」 ダイアログが表示されますので、
任意の名前を付けて保存します。
【参考用マクロを開く】
他のマクロを参考にしたい場合は、
「マクロ」 > 「参考用マクロを開く」 をクリックします。
右側の説明画面に、表示されます。
閉じる場合は、「マクロ」 > 「参考用マクロを閉じる」 をクリックします。
ここに表示されている関数を、【コピー、貼り付け】することもできます。
●マクロ例
スペースは無視されますので、適切に使用し、読みやすいようにします。
但し、半角スペースを使用して下さい。
全角スペースを使うと動作しません。
begin "スピーカ水平ATT" #水平線用
Scale ( 10, 6, 0 )
Select ( 0, 0 ) #線指示だけ
# am x1 y1 x2 y2 lgh
LnCut ( 10, -1.6, -0.1, -1.6, 0.1, 3.2) #線切断
# am x1 y1 r as ae pp cl lt ly
Arc ( 10, 0, 0, 1.6, 0, 360, 1, 9, 9, 9) #SPの○
Arc ( 10, 1.44, -1.44, 0.4, 0, 360, 1, 9, 9, 9) #ATTの○
# am x1 y1 x2 y2 cl tp ly
Line ( 10, -1.39, -0.8, 0, 1.6, 9, 9, 9) #三角形の線
Line ( 10, 1.39, -0.8, 0, 1.6, 9, 9, 9) #三角形の線
Line ( 10, -1.39, -0.8, 1.39, -0.8, 9, 9, 9) #三角形の線
Line ( 10, 0.77, -2.11, 2.11, -0.77, 9, 9, 9) #ATTの線
end
begin "スピーカ垂直ATT" #垂直線用
Scale ( 10, 6, 0 )
Select ( 0, 0 ) #線指示だけ
# am x1 y1 x2 y2 lgh
LnCut ( 10, -1.6, -0.1, -1.6, 0.1, 3.2) #線切断
# am x1 y1 r as ae pp cl lt ly
Arc ( 10, 0, 0, 1.6, 0, 360, 1, 9, 9, 9) #SPの○
Arc ( 10, -1.44, -1.44, 0.4, 0, 360, 1, 9, 9, 9) #ATTの○
# am x1 y1 x2 y2 cl tp ly
Line ( 10, -0.8, 1.39, 1.6, 0, 9, 9, 9) #三角形の線
Line ( 10, -0.8, -1.39, 1.6, 0, 9, 9, 9) #三角形の線
Line ( 10, -0.8, -1.39, -0.8, 1.39, 9, 9, 9) #三角形の線
Line ( 10, -0.77, -2.11, -2.11, -0.77, 9, 9, 9) #ATTの線
end