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         避難生活とその準備

 

 

今回の地震では、準備の大切さをつくづく感じました。

「備え有れば憂い無し」ですので、自助 共助 公助 に分けて、考えてみました。

 

 

A 自助

  3日間は自分の力で生きていけるよう、準備します。

  なお、親戚や隣近所と仲良くすることも、

  友達をたくさん作っておくことも、自助のひとつです。

 

  1次持出品――ひと晩暮らすことを考えた、最小限のものです。

         家族毎に、リュックサックに詰めて、用意しておきます。

         赤字は常備品 青字はその時に集めます

         ただし、緊急を要する時は、青字はあきらめます。

 

  (赤ちゃん用) ミルク 哺乳瓶 ホッカイロ 離乳食 オムツ

  (要介護者用) 着替え オムツ 常備薬 障害者手帳 ホイッスル(合図用)

   食料(2食分) 水(1.5l)  紙皿 コップ スプーン ナイフ 缶切り

   めがね 補聴器 入れ歯 歯ブラシ タオル 着替え 防寒具 マスク

   テッシュ 生理用品 ビニールシート バスタオル 救急薬品

   ラジオ LEDライト 電池 携帯電話 充電器

   お金 10円玉 免許証 預金通帳 証書類 健康保険証 身分証明者 印鑑

 

  2次持出品――災害がおちついたら、自宅に戻って持ち出します。

         3日分の生活用品を、ダンボール箱に詰めて、常備しておきます。

 

   食料(そのままか簡単な調理で食べられるもの 果物も)

   水 (1日3L必要 3日分)

   1次持出品の不足分 おわん 箸 ビニール袋 ラップ 新聞紙 毛布

   卓上コンロ 燃料 ろうそく ろうそく立て ライター 洗面具 

   マジックペン コピー用紙 ガムテープ 爪切り  軍手

   ビタミンC剤 ウエットティッシュ ゴミ袋 ハサミ 傘 携帯トイレ 

 

 

B 共助

  国県市町村による公助が動き出すまでは、援助物資が届きません。

  従って、今有る物は分かち合い、労力は出し合うことが必要になります。

  赤ちゃんもお年寄りもいますので、動ける人が率先して動くことが大切です。

  町内会長 消防団員を中心に、次のようなことを行います。

 

 

  1 消火

    消火ポンプが無いので、消火は出来ないと思いますが

    燃えるものを片付けたりして、

    燃え広がらないようにすることは、出来るかもしれません。

    消火器 バケツ 

 

 

  2 捜索

    行方不明者 要介護者 負傷者を捜索し救助します。

    ヘルメット 軍手 スコップ のこぎり バール ジャッキ ロープ はしご 

    車 担架 布団 救急セット

    捜索時に使用するマークは?

      ○    捜索中         ◎   捜索終了

      ◎に/  捜索終了 遺体有り   ◎に× 遺体搬出済み

 

 

  3 トイレの建設

    避難者が大勢の場合は、トイレが不足しますし、

    断水のため、使用できないかもしれません。

    あるもので間に合わせて、仮設トイレを作ります。

    これは、急がれると思います。

    ブルーシート ポリ紐 木材(現場調達) 簡易トイレ 

 

 

  4 炊事

    学校でも公民館でも、炊事道具は有ると思いますが、

    電気 ガス 水道は止まっているかも知れません。

    かまどを作り、薪を調達することも必要になります。

    非常食料 水 炊飯道具 かまど 薪 のこぎり まさかり テント 

 

 

 

 

  5 避難所の運営

    1日2日なら、個人個人が何とかするでしょうが、

    長くなる場合は、下記のような自助グループを立ち上げます。

      会長    市町村との打合 情報の収集 援助物資の要望

      渉外班   会長の補佐 情報の伝達 援助物資の受取搬入

      人事班   ボランティアの受入 避難者行方不明者名簿の作成修正 

      救助班   行方不明者の捜索救助

      介護班   要介護者の介護 負傷者の看護

      建設班   トイレ かまど 風呂 等の建設 発電 建物の管理

      調達班   食料 水 燃料 その他物資の調達(ただし公助外から)

      炊事班   炊事全般

      生活班   避難者の世話一切

 

 

  6 生活班の仕事

    避難生活が少しでも楽になるよう、できるかぎりの援助をします。

    一番大変な仕事になると思います。

      ルール作り    問題が起こる度に、ルールをきめます

      相談       行方不明者 退出先 等、何でも受けます

      部屋の用途決め  どの部屋を何に使うか決めます

      部屋割り     どの町内をどの部屋に入れるか、割り振りします。

      物資の配分    必要な人に、なるべく公平に、配分します

      運動の指導    エコノミー症候群にならないために

      娯楽の提供    難しいかも

 

 

  7 物資

    欲を言えばきりが有りませんが、

    町内会で次のようなものも準備しておけば便利です。

    発電機  作業灯  延長コード  テレビ/携帯の充電もできます。

    水運搬用ポリタンク  蛇口付のポリタンク  バケツ 

    釘  かなづち  ガソリン用ポリタンク 灯油用ポリタンク

    

 

 

C 公助

  市町村の援助が始まったら、その指導に従います。

  ですが、「自分たちのことは自分たちでやる」という気構えも必要です。