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          避難生活の智恵

 

 

 

1 断水したトイレの使い方

 

  1 個室には、折込チラシで作ったゴミ入れを、大量に置いておく。

 

     みかんの皮を入れたり、お菓子の袋を入れたりする、アレです。

     我が家では、テレビの横に多量においています。

     これを、トイレ使用時には、運子入れとして使用します。

     何個でも遠慮無く使えるようにしておくことがミソですので、

     常時、大量に置いておきます。

     チラシが足りない場合は、新聞紙でも作れます。

     トイレに流すのは水分だけ、これを徹底してもらいます。

 

  2 出入り口には、ごみ袋を入れたダンボール箱を置いておく。

 

     水分以外のものは全てゴミ入れに入れ、

     このダンボール箱に捨ててもらいます。

     いっぱいになったら、ダンボール箱ごと交換します。

 

 

 

2 簡易トイレの作り方

  1 地面に穴を掘って、トイレにする。

    なるべく、深く大きい穴にします。

 

  2 下水のマンホールの蓋を外して、トイレにする。

    たまには水を注いで、運子の山を崩してやります。

 

  3 ダンボール箱に、ゴミ袋をかぶせてトイレにする。子供用かな。

    新聞紙を丸めたものをたくさん入れて、吸水させます。

 

 

3 部屋の寒さ対策

  1 小部屋を作る  キャンプ用テントを張る。

            運動会用テントの屋根部分だけを建てる。

            部屋内にポリ紐を張り、ブルーシートで簡易テントを作る。

            ダンボールで、小部屋を作る。

            ダンボールで衝立を作り、風除けにする。

  2 断熱する    窓ガラスにダンボールを貼る。

            床にダンボールを敷く。

 

 

 

4 体への寒さ対策

  1 断熱する    クシャクシャにした新聞紙を、服の下に入れる。

            クシャクシャにした新聞紙を、ズボンの下に入れる。

            クシャクシャにした新聞紙で、手足をくるむ。

            クシャクシャにした新聞紙を、マントにする。

            クシャクシャにした新聞紙を、掛け布団にする。

            ゴミ袋に穴を開けて、貫頭衣にする。

            タオルで、頬かむりする。

            タオルで、マフラーする。

  2 加熱する    ペットボトルにお湯を入れて、湯たんぽにする。

            石を煮て暖めて、湯たんぽにする(懐石です)。

  3 発熱する    押しくらまんじゅうをする。

            体を動かす。 ラジオ体操する。

 

 

 

5 ストーブ

  1 ストーブ    外で焚き火して鉄くずを焼き、その鉄くずを室内に持ち込む。

           (石を使う場合は、爆発することがあるので気を付けて下さい)

  2 サウナ     1の金属を、水を入れた鍋に入れ、蒸気を発生させる。

           (湿度が高いと、暖かさを感じます)

  3 火鉢      焚き火で出来たオキ(炭)を、部屋に持ち込む。

  4 やかん     3の火鉢でお湯を沸かし、蒸気を発生させます。

 

    ブロックや瓦が大量にあれば、ストーブや火鉢の代わりに使用できます。

    暖かくすることも大切ですが、湿度を上げることも大切です。

    5月の30度はなんも暑くありませんが、8月の30度は暑くてたまりません。

 

 

6 飲み水の確保

  1 トイレの水の使用禁止

    避難所となるような建物には、給水タンクがあるはずです。

    しかし、この中の水は、飲み水にもトイレにも使用されます。

    つまり、トイレの水は直ちに使用禁止にしなければ

    飲料水が無くなってしまいます。

 

  2 もらい水

    断水している避難所の近所は、断水していますから、

    遠くからもらい水します。

 

  3 井戸水

    もらい水がダメなら、井戸水をさがします。

    ただし、飲めるかどうか判らない場合は、煮沸します。

 

  4 沢水

    井戸も無い場合は、沢水を探します。

    煮沸して、飲料にします。

 

  5 川水 沼水

    あまり清潔とは思われませんので、雑用水にしかできません。

    ですが、どうしても入手できない場合は、濾過した上で煮沸して使用します。

 

 

 

7 食器洗い水

  食器は、飲料用に汲んできた水を、煮沸しないで使用します。

  プールの水も利用できます。

  ただし、煮沸した水で、仕上げ洗いをします。

  ラップ等を使用し、食器を汚さないことも必要です。

 

 

 

8 洗面水

  少々不潔でも、死にはしませんので、

  汲んできた水を、そのまま使用します。

 

 

 

 

9 情報

  ポータブルラジオは、何台かはあるでしょうが、

  情報を得るにはやはりテレビです。

  発電機を1台、何とかして探しましょう。

 

  もし、車に、テレビも視れるカーナビが付いていたら、

  カーナビとバッテリーを提供して頂きましょう。

  車屋さんか電気屋さんがいれば、何とかなります。

 

  もし、車に、アマチュア無線機が付いていたら、

  情報の受発信が出来ます。

 

  もし、車に、携帯の充電器が付いていたら、使わせて頂きましょう。

 

  もし、非常用手回し発電ラジオライトに、携帯の充電機能が付いていたら、

  使わせて頂きましょう。

 

 

 

10 ガソリン 灯油

  今回の地震で不思議に思うことが、ガソリンと灯油の不足です。

  ガソリンや経由は、流された車の燃料タンクに、

  灯油は、流された家庭用の灯油タンクに、

  重油だって、流された船の燃料タンクに、

  かなりの量が残っていると思います。

  私なら、ポリタンクを持って真っ先に頂戴しに行きます。

  避難所で凍えている人を救うにはそれしか方法は無いと思いますが、

  そうしてもまだ足りなかったのでしょうか。

 

 

 

11 避難者台帳

  避難者の家族単位の住民台帳を作ります。

  行方不明者の有無を、緊急に調べる必要があります。

親子兄弟親戚等の緊急連絡先は、退去先として大切な情報になります。

  本台帳は張り出して、公開します。